うまくいきそうでいかない理由|書評

  • 2022年4月16日
  • 2022年5月9日
  • 読書
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仕事で少し闇落ちしてた時に買ってしまった笑。普段はあんまり惹かれないタイトルなんやけど…

帯に「科学的」という言葉があるが、そこは同意しかねる。「変に宗教的にならないように言語化して説明する」ということだと思う。

あまり構造的に読めなかったが、少しまとめておく

うまくいく前提とうまくいかない前提

本の最初。うまくいく人はうまくいく前提が働き、うまくいかない人はうまくいかない前提が働いているからその前提を変えないと何も変わらないよという話。まあ、「無理そう」と思いながらやってもたいがい無理だし、「できそう」と思ってやったらたいがいできるから感覚ともあっていそう。ただ、「うまくいくはずと信じろ!」と言われても脳筋になってしまうので、自分を納得させる理由がいるはず。

自己肯定感(考え)

本を読んだ後に自分で考えたことをまず述べる。

自分もそうだが、自己肯定感が低い人は、常に現在の不完全な自分に失望しなえている状態にあると思う。つまり、自分に対して求めるハードルが高すぎて、それを超えられていない自分が許せない、ということだ。これは、うまく自分をコントロールできればとてつもない向上心につながるのだが、一歩間違うと「自分なんてだめだ」という自己肯定感の低下、ネガティブ思考になってしまう。前者のメリットだけを生かしてデメリットを消せないだろうか。

前者のメリットを残すために、「今できていないネガティブな状態である」ということは認める必要がある。ただ、後者のネガティブ思考に陥らないためには、「今できないけど将来はできる」と信じることが必要である。

そのためには、二つのステップが必要だと思う。

一つは、「今できていないこと」と「未来はできる」ということが、両立しうることを認めること。つまり「今はできないことが、未来にできるようになる」可能性があることをわかることである。「今できないから、未来もできない」となってしまうと、どんどんネガティブになっていく。そうではない「可能性がある」ことを認めることがまず必要である。(ファクトフルネスにも同じようなことが書いてある)

もう一つは、今はできていないことが未来はできる「可能性がある」だけではなく、むしろその方が起こりやすい、と信じることである。今はできないけど、未来は「できそうだ」という感覚を持つことである。この二つができれば、向上心を持ち、自己肯定感も高く、うまくいく前提が作れる気がする。

メタ認知

ここで本の内容に戻る。

うまくいかない前提を変えるために、メタ認知が重要であると筆者は書いている。自己肯定感が低い人は、局所的なところに目を奪われがちである。空間的にも時間的にも広い視点を持つことで、自分を客観的にとらえなおすことができる。ここで重要なのが、時間的に軸を伸ばすことだ。「昔はできなかったが今できること」。これは無数にあるはずだ。赤ちゃんの時から比べると、目まぐるしい成長をしているはずである。ここにしっかり目を向けることで、前節の二つ目のステップ、「今はできないけど未来はできそうだ」という感覚を持つことができる。

10秒ワーク

そこで筆者が取り上げているのが、10秒ワークである。毎日寝る前に、朝の自分に対してメッセージを送るというものだ。単なる事実やできるようになったこと、反省など。

ここから先は自分の考察。

普段何気なく過ごしている中で、そもそも言語化しないとその出来事なかったかのように印象に残らなくなる。そういう、「別になんてことないんだけど意識すると面白いこと」を言語化することで自分史に軽く杭を打つことで、日常の解像度がどんどん上がっていく気がする。次に、できるようになったことを言語化することで、一日という短い間でも、できるようになったこと認め、時間の流れの中でよくなっていることを感じることができる。また、反省は、「朝の自分に教えてあげたい」という気持ちとともに振り返ることで、次から改善される可能性が高まる。

確かにやってみる価値はあると思った。

まとめ

例なども交えながら、一貫した考えを述べているため、読みやすかったし、途中意識が飛びかけていたところがあっても全体の流れをつかむことができた。少しふわっとした議論もあり、完全に納得できる説明とはなっていない個所もあるかもしれないが、自分で適宜補いながら読むと結構面白くためになるかもしれない。

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